雑具(読み)ゾウグ

デジタル大辞泉 「雑具」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐ぐ〔ザフ‐〕【雑具】

いろいろの道具。ざつぐ。
資財―舟に積み」〈平家・五〉

ざつ‐ぐ【雑具】

種々雑多な道具。

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精選版 日本国語大辞典 「雑具」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐ぐザフ‥【雑具】

  1. 〘 名詞 〙 いろいろの道具。種々の家具。ざつぐ。
    1. [初出の実例]「雑具物爾満生御雑贄漁」(出典:皇太神宮儀式帳(804))
    2. 「資財雑具(ザウグ)舟につみ」(出典:高野本平家(13C前)五)

ざつ‐ぐ【雑具】

  1. 〘 名詞 〙 いろいろの道具。種々の家具や、調度。ぞうぐ。
    1. [初出の実例]「三坪ほどの土間には、家中の雑具が散らかって」(出典:貧しき人々の群(1916)〈宮本百合子〉一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「雑具」の意味・わかりやすい解説

雑具
ざく

すき焼きちり鍋(なべ)などの魚肉を主材料とした鍋料理で、添え物として供されるネギシュンギクセリホウレンソウなどの野菜や、こんにゃく豆腐などをいう。「ざくざく切ったもの」の意で、主として関東地方でいい、関西では「主材料に加えるもの」という意から、「加役(かやく)」あるいは「加薬」という。なお、明治時代には、狭義に、牛鍋に添えるナガネギを斜めに短く切ったものをいい、これを「五分(ごぶ)」ともよんだ。

[宇田敏彦]

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