浅古村(読み)あさごむら

日本歴史地名大系 「浅古村」の解説

浅古村
あさごむら

[現在地名]桜井市大字浅古

倉橋くらはし村北方に所在。天文七年(一五三八)の護国院灯明御供大般若等田収納日記、同一三年の御供所惣田数帳(談山神社文書)には「ウエノ宮左近大郎 下村源四郎 アサコ春道」などの地名人名がみえ、春道は多武峯とうのみね寺に蕪・茄子などを納めていた。

慶長郷帳の村高五二四・三石。明治維新に至るまで旗本水野氏(守信系)領。天保二年(一八三一)の水野家大和国五ケ村大締明細帳御成箇十ケ年平均帳(生田の高瀬家文書)に村高五二七・〇七三石、反別四七町七畝三歩、ほかに山高三・七四五石(小松草山)があり、家数六二(高持百姓五四、水呑八)、人数二一八とみえ、氏神牛頭天王ごずてんのう、天神社(大字下の下居神社)、真言宗寺院一ヵ所、農間稼は「男女耕作之間男ハ柴又ハ日傭、女ハ奈良苧うミ」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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