浜地浦(読み)はまじうら

日本歴史地名大系 「浜地浦」の解説

浜地浦
はまじうら

[現在地名]三国町浜地

三国湊より北に安島あんとう浦・さき浦・かじ浦などの岩石海岸が続くが、この岩石海岸が砂浜に変わる所に当浦が位置し、当浦と梶浦の境を今津いまづ川が流れる。

慶長三年(一五九八)検地帳の末尾部分を写した越前丸岡領水帳写(吉沢家文書)に村名がみえる。同一一年頃の越前国絵図では北東波松なみまつ(現芦原町)とともに「浜路波松村」と記されている。寛永元年(一六二四)以降丸岡藩領。「国乗遺聞」中の丸岡藩領の概要を記した個所に「西北ニ浜地・波松ノ海浜アツテ多ク塩ヲ焼シム、其味甘美ニシテ他邦ニ超ユ、国用ノ余諸国ニ波及ス、且漁家有ツテ日々城市ヲ養フ、此地松林アツテ多美材ヲ出ス、常ニ衛卒ヲ置テ之ヲ治メシム」とあり、租税に関する個所にも、「塩 浜地・波松両浦専ラ之ヲ製シテ倉廩ニ納、尤下行ノ銀ヲ賜フ、又漁船アツテ運上ヲ納ム、海苔数品アリ」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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