日本大百科全書(ニッポニカ) 「浣腸剤」の意味・わかりやすい解説 浣腸剤かんちょうざい 肛門(こうもん)から直腸に注入する液剤をいい、その目的から排便(催下)浣腸、薬物浣腸、滋養浣腸の3種に分けられる。一般に浣腸剤といえば排便浣腸をさす。50%グリセリンや薬用せっけんなどが用いられる。薬物浣腸では鎮痛、鎮静、麻酔の目的で用いられる抱水クロラールなどがある。滋養浣腸は栄養を目的とするもので、ブドウ糖液、牛乳、卵黄などが用いられるが、現在ではほとんど行われない。[幸保文治][参照項目] | 浣腸 | グリセリン | 便秘 | 薬用石ケン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例