浦上四番崩れ

共同通信ニュース用語解説 「浦上四番崩れ」の解説

浦上四番崩れ

仏教式の葬儀を拒否して死者を葬った「自葬事件」によって潜伏キリシタンの存在を知った長崎奉行所が1867年7月、長崎・浦上の秘密教会で潜伏キリシタンを捕らえたことで始まった弾圧。明治政府は徳川幕府の禁教政策を踏襲し68年、浦上のキリシタン約3400人を津和野などに流罪にした。欧米諸国から批判が集まり、条約改正の準備交渉などのため欧米に派遣された岩倉使節団各国抗議を受けた。明治政府は73年、キリシタン禁制の高札を撤去し、信徒を釈放した。

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デジタル大辞泉プラス 「浦上四番崩れ」の解説

浦上四番崩れ

日本史学者、片岡弥吉によるノンフィクション副題「明治政府のキリシタン弾圧」。幕末に長崎の浦上地区で起きた大規模なキリシタン弾圧事件を詳細に描く。1963年刊行。第12回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。

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