日本歴史地名大系 「浦・小豆浦」の解説 浦・小豆浦あずちうら・あずちうら 長崎県:北松浦郡大島村浦・小豆浦[現在地名]大島村的山川内など中世よりみえる松浦(まつら)郡大島の浦。正応六年(一二九三)三月一七日の九条家文庫文書目録(九条家文書)に「一合 彼杵并日根庄」などと並んで「一合 小豆島 生島」と記されるのは当地の可能性がある。永享六年(一四三四)明から帰る交易船を無事に導くために周防・伊予辺りの海賊を「小豆島」に赴かせ、壱岐・対馬の者が狼藉をはたらかないよう警固するよう手配しているが(「満済准后日記」同年正月一九日条・同月三〇日条)、小豆島は当地に比定され、渡海の航路筋にあたっていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報