浪江虔(読み)ナミエ ケン

20世紀日本人名事典 「浪江虔」の解説

浪江 虔
ナミエ ケン

昭和期の図書館運動家 日本図書館協会顧問;元・私立鶴川図書館館長。



生年
明治43(1910)年5月21日

没年
平成11(1999)年1月28日

出生地
北海道札幌市

旧姓(旧名)
板谷 虔(イタヤ ケン)

学歴〔年〕
武蔵高等学校高等科文科〔昭和5年〕卒,東京大学

経歴
大学在学中に農民運動にかかわる。昭和12年東京府立園芸学校教員、19〜20年産業図書館株式会社編集部員、23〜41年農山漁村文化協会常任理事。14年から鶴川村定住、農村活動の基盤を農村図書館に置くことを決め、私立南多摩農村図書館(43年私立鶴川図書館と改称)を設立。地域利用者のための図書館づくりに取り組み、農業技術書の著作と編集に努力、自治体改革に力を注いだ。平成元年開館。著書に「図書館運動50年」「誰にもわかる肥料の知識」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「浪江虔」の解説

浪江虔 なみえ-けん

1910-1999 昭和時代の農村文化運動家。
明治43年5月21日生まれ。東京帝大在学中に農民運動にはいり,中退。治安維持法違反などで6年間投獄される。昭和14年から東京の鶴川村(町田市)にすみ,南多摩農村図書館(のち私立鶴川図書館)を開設戦後は地域図書館づくりや住民運動につくした。平成11年1月28日死去。88歳。北海道出身。旧姓は板谷。著作に「図書館運動五十年」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「浪江虔」の解説

浪江 虔 (なみえ けん)

生年月日:1910年5月21日
昭和時代の農村文化運動家。私立鴨川図書館館長
1999年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android