浪浪(読み)ろうろう

精選版 日本国語大辞典 「浪浪」の意味・読み・例文・類語

ろう‐ろう ラウラウ【浪浪】

〘名〙 (形動タリ)
① 水や涙などが流れること。雨が降りつづくさま。また、その音。
海道記(1223頃)豊河より橋本青海浪々として白雲沈々たり」 〔楚辞離騒
② さまよい歩くこと。さすらうこと。浪人であること。また、そのさま。流浪。また、よろよろするさま。
※栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)下「処々に浪牢の人多くして山賊海賊充ち満てり」

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デジタル大辞泉 「浪浪」の意味・読み・例文・類語

ろう‐ろう〔ラウラウ〕【浪浪】

[名]さまよい歩くこと。また、仕える主人のないこと。浪人であること。「浪浪の身」
[形動タリ]水や涙の流れるさま。
「青海―として白雲沈々たり」〈海道記

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普及版 字通 「浪浪」の読み・字形・画数・意味

【浪浪】ろうろう(らうらう)

あふれ流れるさま。〔楚辞、離騒〕(じよけい)を攬(と)りて、以て涕(なみだ)を掩(おほ)へば 余(わ)が襟を沾(うるほ)すこと浪浪たり

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