浮け(読み)ウケ

デジタル大辞泉 「浮け」の意味・読み・例文・類語

うけ【浮け/浮子/泛子】

《動詞「う(浮)く」(下二)の連用形から》「浮き2」に同じ。
伊勢の海に釣りする海人あまの―なれや心ひとつを定めかねつる」〈古今・恋一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浮け」の意味・読み・例文・類語

うけ【浮・浮子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「浮ける」の名詞化 )
  2. うき(浮)
    1. [初出の実例]「伊勢の海に釣するあまのうけなれや心ひとつをさだめかねつる〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋一・五〇九)
  3. うき(浮)
    1. [初出の実例]「住吉(すみのえ)の津守網引(あびき)の浮(うけ)の緒の浮かれか行かむ恋ひつつあらずは」(出典万葉集(8C後)一一・二六四六)
  4. 浮かばせるための道具
    1. [初出の実例]「ちいさきひょうたん浮きて流れもあえず見えけるを、是ぞと取あげしに、刀のうけに付て酒もり半に沈め置しと見えたり」(出典:浮世草子・武家義理物語(1688)三)

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