海事史料叢書(読み)かいじしりょうそうしょ

改訂新版 世界大百科事典 「海事史料叢書」の意味・わかりやすい解説

海事史料叢書 (かいじしりょうそうしょ)

おもに近世の海事史料を収めた叢書住田正一の編集で,1929-34年に刊行。1970年に復刻版刊行。全20巻。《廻船式目》などの海法,菱垣・樽両廻船の諸規定・諸記録,《廻船安乗録》など航海関係,《増補日本汐路之記》など航路,三島流水軍,《帆船造作寸法書》など造船関係,城米輸送関係,蒸気船関係など多方面の史料を収録している。詳細な解題のほか総目録総索引がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海事史料叢書」の意味・わかりやすい解説

海事史料叢書
かいじしりょうそうしょ

住田正一編。 20冊。 1929年刊。近世初期から明治初期にわたって,海事関係の文書,記録を収めている。廻船式目,渡唐船法度条々などの法令類,問屋船宿仲買掛合一件・小渡海舟一件などの一件書類,御銀船記録・諸国貢米請取渡規則などの経済・流通史料のほか,航海日記,南蛮船風聞など内容は多彩である。第 20巻の末尾に総目録と総索引を付している。巖松堂より刊行。

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