日本歴史地名大系 「海無量寺」の解説 海無量寺かいむりようじ 宮城県:宮城郡松島町松島村海無量寺[現在地名]松島町松島 桜岡松島町の南端、利府(りふ)町との境界、通称大沢(おおさわ)にある。ここは松島四大観の一、扇谷(おうぎたに)とよばれている風光明媚な地である。元禄八年(一六九五)瑞巌寺鵬雲が開いた寺で臨済宗妙心寺派、本尊如意輪観音。寛永一四年(一六三七)瑞巌寺雲居が大沢に庵を結び、雲臥(うんが)庵と称した。万治年間(一六五八―六一)の初め、洞水が雲臥庵を修繕して慈光(じこう)院と改めた。その後荒廃していたのを寛文一二年(一六七二)鵬雲が村人の援助を得て一室を作った。延宝四年(一六七六)に岩窟を作り和田氏寄贈の聖徳太子像を安置した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by