海百合類(読み)うみゆりるい

精選版 日本国語大辞典 「海百合類」の意味・読み・例文・類語

うみゆり‐るい【海百合類】

  1. 〘 名詞 〙 棘皮(きょくひ)動物のうち、古生代にとくに繁栄した類。海生。長さ三〇~五〇センチメートルの五角柱状の柄の先端に羽状の腕が集まった冠部があり、その中央に口が開く。柄には一定の間隔で巻枝が生じ、下端は根状に枝分かれして海底に着生する。現存種の多くは柄を欠き、巻枝によって他物をつかむ。雌雄異体卵巣精巣は腕や、さらに腕に密生する細い羽枝にまでのび、卵や精子は羽枝の体壁の小孔から外に出る。卵からドリオラリア幼生を経て付着生活に移る。現生種の約六〇〇種に対し、化石の種類は約五〇〇〇種もある。ウミユリトリノアシウミシダオオウミシダなど。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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