海老手城跡(読み)えびてじようあと

日本歴史地名大系 「海老手城跡」の解説

海老手城跡
えびてじようあと

[現在地名]豊岡市森津 海老手、滝 手の内

大浜おおはま川右岸の標高約七九メートルの独立丘陵に所在し、北方たき集落を見下ろす。集落との比高は約七五メートル。城域は東西約二七〇メートル・南北約一六〇メートル。主郭は東西約五〇メートル・南北約一〇メートルの細長い曲輪で、その背後(西側)には深さ八メートルの堀切・竪堀と四条からなる畝状竪堀、細長い二つの曲輪を構築している。主郭の東側には中央に土塁をもつ曲輪(三〇×一五メートル)と帯曲輪を設け、そこから北東に延びる尾根に一四段の小曲輪群(最大二五×一三メートル)と一条の堀切・竪堀、南東尾根に高さ一・五メートルの土塁で囲繞された曲輪(三〇×一五メートル)と六段の小曲輪群を構築している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android