日本歴史地名大系 「海良村」の解説 海良村かいらむら 千葉県:富津市海良村[現在地名]富津市海良湊(みなと)村の南に位置し、湊川の河口域にあたる。房総往還が通る。天正四年(一五七六)と推定される三月二八日の北条氏規朱印状(山本文書)に北条氏の半手所領としてみえる天神(てんじん)山は当地で、北条氏および敵対する里見氏が重視した湊津であった。一部を中世の城跡遺構とみて天神山城とよび、真里谷武田氏の支城とも、里見氏系の戸崎勝久の居城とも、また千葉氏一族の天羽氏の築城とも伝える。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に村名がみえ、高二七七石。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by