涅槃西風(読み)ネハンニシ

デジタル大辞泉 「涅槃西風」の意味・読み・例文・類語

ねはん‐にし【××槃西風】

陰暦2月15日の涅槃会前後に吹く風。 春》「舟べりに鱗の乾く―/信子

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精選版 日本国語大辞典 「涅槃西風」の意味・読み・例文・類語

ねはん‐にし【涅槃西風】

  1. 〘 名詞 〙ねはんにしかぜ(涅槃西風)季語・春 》
    1. [初出の実例]「自転車に括られ鶏や涅槃西風」(出典:枴童句集(1934)〈清原枴童〉春)

ねはん‐にしかぜ【涅槃西風】

  1. 〘 名詞 〙 陰暦二月一五日の涅槃会の前後に吹く風。涅槃嵐。ねはんにし。〔物類称呼(1775)〕

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百科事典マイペディア 「涅槃西風」の意味・わかりやすい解説

涅槃西風【ねはんにしかぜ】

ねはんにし,彼岸西風,涅槃吹とも。冬の季節風のなごりで春の彼岸の前後に吹く風。発達した低気圧日本海を通過したあとなどに気圧配置が一時冬型に戻り,この風が吹く。

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世界大百科事典(旧版)内の涅槃西風の言及

【風】より

…冬の卓越風は地方によって風向が異なり,北東風,北風,西風などさまざまである。 涅槃西風(ねはんにし)陰暦2月15日の涅槃会(釈迦入滅の日の法会)のころに吹く北西季節風のなごり。〈彼岸西風(ひがんにし)〉〈彼岸荒れ〉などと同じ。…

※「涅槃西風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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