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消防制度 しょうぼうせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

消防制度
しょうぼうせいど

国や自治体が消防機関を設けて火災をはじめ水災や地震などの予防,警戒,鎮圧にあたり社会の安寧を保つ制度。イタリアのように国家消防のたてまえをとるところもあれば,イギリス,アメリカのように自治体消防の制度をとるところもある。日本も自治体消防の制度をもつが,その起源は江戸の大名火消制度にある。大名火消は,寛永6 (1629) 年幕府が江戸在勤の大名に江戸城警備の火消し役を課したことに起源をもち,とりわけ明暦の大火 (57) 以後整備された。大名火消以外に旗本たちの編成する武家火消 (→定火消 ) もできた。これらの消防力は,江戸の町家には及ばなかったので,享保3 (1718) 年町奉行大岡忠相の命により,町民による店 (たな) 火消の制度が設けられ,いろは 47組その他の公設消防組織が起った。これが町火消で,自治体消防,義勇消防の先駆といわれる。明治維新後,消防制度も集権化され,警察の一部局として近代化され,消防章程が定められ,これに伴い近代的消防技術,機械が導入された。戦後は「消防組織法」により警察から独立し,自治体消防制度が確立した。

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