涪陵(読み)ふりょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「涪陵」の意味・わかりやすい解説

涪陵
ふりょう / フーリン

中国、重慶(じゅうけい)市の市轄区。揚子江(ようすこう)南岸、烏江(うこう)との合流点に位置する。人口116万1900(2015)。漢代に枳(し)県が置かれたが、隋(ずい)代に涪陵県と改め、さらに唐代に涪州を置き、以来その州都となったので涪州の別称がある。1913年にふたたび涪陵県となり、1983年に市制を施行。1997年重慶が中央直轄市となったときに四川(しせん)省から同市に編入され、同市の市轄区となった。四川・貴州(きしゅう)両省間の水運要地で、貴州省内の産物が烏江によりここに運ばれる。薬材のほか四川名物の漬物、搾菜(ザーサイ)の産地でもある。なお、区内の烏江流域などでは水銀が産出される。名勝・旧跡には白鶴梁(はっかくりょう)、武陵山大裂谷などがある。

[小野菊雄・編集部 2017年6月20日]

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