普及版 字通 「淒」の読み・字形・画数・意味


11画

[字音] セイ
[字訓] すさまじい・さびしい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は妻(さい)。〔説文〕十一上に「雨雲るなり」とあり、風雨のものさびしいさまをいう。悽・凄と声義が近い。

[訓義]
1. 雨雲の起こるさま、すさまじくものさびしいさま、勢いのはげしいさま。
2. 凄と通じ、さむい、つめたい、ひきしまるさま。
3. 悽と通じ、心すさまじいさま。

[古辞書の訓]
立〕淒 タナビク・キヨシ・スム・シヅカ・サムシ

[声系]
淒・悽・凄tsyeiは同声。声義近く、淒・凄のさまを心に移して悽という。語彙は凄・悽字条参照。

[熟語]
淒哀・淒異・淒雨淒怨淒婉・淒・淒寒淒其淒緊淒激・淒酸・淒日淒辰淒淒淒切・淒絶・淒然・淒楚淒愴淒嘆淒断淒悵・淒風淒寥淒涼淒凜・淒涙・淒淒朗・淒
[下接語]
霜淒・晩淒・風淒・露淒

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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