20世紀日本人名事典 「淡徳三郎」の解説
淡 徳三郎
ダン トクサブロウ
昭和期の評論家,社会運動家 元・アジア・アフリカ連帯委員会事務局長。
- 生年
- 明治34(1901)年8月15日
- 没年
- 昭和52(1977)年5月20日
- 出生地
- 大阪府大阪市西区北堀江
- 別名
- 別名=斎藤 信三,筆名=馬込 健之助
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学文学部哲学科〔大正14年〕卒
- 経歴
- 三高時代から学生運動のリーダーとして活躍、大正15年の京都学連事件、昭和3年の3.15事件などで検挙された。左翼弾圧が厳しくなり思想犯保護団体「大孝塾」の海外派遣員としてフランスに渡り、改造社の欧州特派員として現地報告を「改造」に送った。戦後ソ連に抑留され23年帰国、フランスのレジスタンス運動について評論を書いた。27年衆院選に立候補したが落選。一方、平和擁護日本委員会常任委員、アジア・アフリカ連帯委員会事務局長、「ジューヌ・アフリカ」誌日本支局代表などを務めた。著書に「戦争と自由」「抵抗」「アルジェリア革命」「人類・祖国・階級」「パリ・コンミュン史」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報