普及版 字通 「淬」の読み・字形・画数・意味
淬
11画
[字訓] にらぐ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は卒(そつ)。卒に碎(砕)(さい)の声がある。〔説文〕十一上に「火を滅するのなり」とあり、〔説文通訓定声〕に「水を貯へて以てを淬(にら)ぐのなり」というように、刃を焼いて水入れする意。にらぐことをまた(さい)という。いずれも卒声に従うのは、その水入れするときの音で、擬声語であろう。人の刻苦勉励することを淬というのは比喩的な語である。
[訓義]
1. にらぐ、刃を焼いて水入れする。
2. にらぐのに用いる器。
3. (さい)と通じ、つめたい、さむい。
4. つとめはげむ。
5. 染と誤り、そめる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕淬 ニラグ 〔字鏡集〕淬 ソム・サムシ・ニラグ・サク
[熟語]
淬火▶・淬潰▶・淬鑑▶・淬鏡▶・淬刃▶・淬琢▶・淬刀▶・淬勉▶・淬磨▶・淬浴▶・淬▶・淬励▶・淬▶・淬練▶・淬没▶
[下接語]
水淬・磨淬・冷淬・淬
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報