深江氏館跡(読み)ふかえしやかたあと

日本歴史地名大系 「深江氏館跡」の解説

深江氏館跡
ふかえしやかたあと

[現在地名]鹿町町深江免

中通なかどおり丘陵に築かれた中世の城館の跡。江迎氏館とも称される。松浦氏の家臣深江氏の居城で、延徳三年(一四九一)より松浦弘定とその兄でさと(現田平町)城主の昌(田平峰家を継ぐ)交戦、のち両氏は大内義弘調停で和睦するが、昌は名を純本と改めて志佐氏を相続した。のち次男の純次に譲り、自らは深江館に隠棲、三男の純忠に当地を領有させたという(壺陽録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報