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淵脇了公 ふちわき りょうこう

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

淵脇了公 ふちわき-りょうこう

?-? 戦国時代の僧。
薩摩(さつま)(鹿児島県)の妙音寺常楽院住職。島津忠良(ただよし)(1492-1568)が臣下の士気を鼓舞するために「武蔵野」「花の香」などの琵琶(びわ)歌を作詞した際,その作曲にあたる。楽器と奏法を改良し,薩摩琵琶の基礎をつくった。号は寿長院。俗姓は門脇とも。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

淵脇了公

生年:生没年不詳
16世紀半ばに盲僧琵琶から薩摩琵琶を創始するのに大きな役割を果たした。薩摩伊作郷中島(鹿児島県吹上町)の妙音寺常楽院31代薩摩盲僧。姓は門脇とも。号は寿長院。島津忠良が琵琶を宗教的脈絡から切り離して,臣下の教養を高め士気を鼓舞する目的で「武蔵野」「花の香」「迷悟もどき」「彼岸木」「春日」「春の調」などの琵琶歌を作詞したとき,その作曲に当たり,楽器とその奏法の改良や歌唱旋律の多様化に忠良と共に努めた。楽器胴体の表板を桑または欅で凸面状に作り,強く打つ(「ハタク」)技法を多用したこと,弦の下端を支える覆手の下に小さな柱(フレット)を設けて響きを大きくしたこと,丈の高い柱を朴で作り,サワリ効果の安定化を図ったことなど,琵琶楽史上画期的である。了公の琵琶改良は護身用の武器ともなり得る大型の撥も工夫したが,その背景には,いわばスパイとして領外での琵琶法師活動をも命じられた事実がある。

(山口修)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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