混合推進薬(読み)コンゴウスイシンヤク

デジタル大辞泉 「混合推進薬」の意味・読み・例文・類語

こんごう‐すいしんやく〔コンガフ‐〕【混合推進薬】

コンポジット推進剤

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「混合推進薬」の解説

混合推進薬
コンゴウスイシンヤク
composite propellant

人工衛星を打ち上げる巨大ロケットから制御モーターまで,はん用性がある固体推進薬.酸化剤成分に過塩素酸塩や硝酸塩粉末を用い,これに液状プレポリマー(官能基鎖状分子末端あるいは途中にもつポリブタジエンポリウレタンポリスルフィドなどの中間ポリマー)を混合し,重合触媒,燃焼触媒,架橋剤,展開剤を添加して練り合わせ,注形,硬化の諸過程を経てつくられる.この推進薬には特殊用途のものを除き,高周波不安定燃焼の防止と比推力の向上のため軽金属粉が大量に混入されている.実用になっている混合推進薬の組成一例を表に示す.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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