混合紡糸(読み)コンゴウボウシ

化学辞典 第2版 「混合紡糸」の解説

混合紡糸
コンゴウボウシ
blend spinning

繊維性能を改善する目的で,異種高分子または無機有機の低分子物質を混合して紡糸し,繊維をつくる方法.混合に際しては,各成分が完全に溶けあうことが望ましいが,均一に分散できるものであれば紡糸できる.また,凝固延伸などの操作中,あまり成分間に挙動の差のあるものは望ましくない.紡糸法としては,湿式紡糸溶融紡糸乾式紡糸などいずれの方法も用いられる.繊維状にした後の加工処理方式(混紡)に比べて効果が均一で持続性がある.染色性,吸湿性,帯電性,風合いなどの改善を期待することが多い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む