清める(読み)キヨメル

デジタル大辞泉 「清める」の意味・読み・例文・類語

きよ・める【清める/浄める】

[動マ下一][文]きよ・む[マ下二]
けがれや汚れを除き去って清らかにする。「身を―・める」
恥や汚名などを取り除く。すすぐ。
父祖の恥を―・めんがために」〈平家・一〇〉
[類語]浄化純化

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「清める」の意味・読み・例文・類語

きよ・める【清・浄】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]きよ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. けがれやよごれをとり除く。清浄にする。きれいにする。
    1. [初出の実例]「ちはやぶる 神を言向け まつろはぬ 人をも和し 掃き伎欲米(キヨメ) 仕へ奉りて」(出典万葉集(8C後)二〇・四四六五)
  3. 罪の汚名、恥辱など、心の不快を取り除く。すすぐ。はらす。
    1. [初出の実例]「皇女の屍を得たり。割(さ)いて之を見れば、腹の中に物有りて水の如し。水の中に石有り。枳莒喩、斯に由りて、子の罪を雪(キヨムル)こと得たり」(出典:日本書紀(720)雄略三年四月(図書寮本訓))
  4. 聖なる用にあてるため、人や物をえらびわける。
    1. [初出の実例]「人と畜とを論(いは)ず凡てイスラエル子孫の中の始て生れたる首生(うひご)をば皆聖別(キヨメ)て我に帰せしむべし是わが所属なればなり」(出典:旧約全書(1888)出埃及記)

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