清徳村(読み)せいとくむら

日本歴史地名大系 「清徳村」の解説

清徳村
せいとくむら

[現在地名]八東町清徳

三山口みやまぐち村から一五町ほど奥の清徳川上流に位置し、村名は寺院清徳寺に由来。「因幡志」に「当村の奥、又二谷に分れて東は茂谷村、西は奥野村也、村の向に見ゆる古城は柿ケ原の婆ケ城なり、此方は搦手と云へり、嶮岨にして容易に登り難し」とある。小畑おばた郷一二ヵ村、小畑谷八ヵ村の一。茂谷もたに村・奥野おくの村は当村の枝郷であったが、奥野村は元禄郷帳・元禄国絵図作成時に独立村として幕府へ届けられて分離、茂谷村も享保一九年(一七三四)以前に領内限りの一村として分離した。当村の拝領高は三五石余。本免五ツ。当村には田地がなく、杉を主とした林業生業の中心であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android