清水駅(読み)しみずのえき

日本歴史地名大系 「清水駅」の解説

清水駅
しみずのえき

[現在地名]小諸市諸・丙

現国道一八号と小諸バイパス西側交差点の北側付近にあり、もろと小諸にまたがる。「延喜式」に東山道信濃国駅馬として「清水十疋」と記されている。小県ちいさがた上田城下付近(現上田市諏訪部)曰理わたり駅と現軽井沢町近辺とされる長倉ながくら駅の中間の駅。佐久における東山道の駅は、駅馬一〇匹の清水駅と一五匹の長倉駅がある。清水駅の所在地については、昭和二四年(一九四九)の調査によると諸村から西原にしはら村に至る中間、はな川を渡った辺りで、北は諸地籍、南は小諸城下市町いちまち地籍にまたがる東西約二七〇メートルほどの地域と比定された。

駅跡と推定される地字は現在大門だいもんとよばれ、地割は崩れて原初の姿をつかみにくいが、一区画二二メートル前後とみられ、背後への長さは北側約四五メートル、南側約五五メートルに及ぶ。


清水駅
しみずのえき

「延喜式」兵部省にみえる古代東山道の駅。駅馬一五疋を備え、大宝令で中路と規定された東山道駅の駅馬数一〇疋より五疋多い。これは都と不破ふわ(現岐阜県不破郡関ヶ原町)を結ぶ要路であったためと思われる。篠原しのはら(現野洲郡野洲町)鳥籠とこ(現彦根市)の間に置かれた駅で、「和名抄」に神崎郡駅家うまや郷がみえるから、神崎郡に置かれた駅と推定できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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