デジタル大辞泉 「済す」の意味・読み・例文・類語 な・す【▽済す】 [動サ五(四)]1 借りた金品を返す。返済する。「借金を―・す」2 義務を果たす。果たす。税などを完納する。「諸衛の大粮たいろうの米を―・さざりければ」〈今昔・二八・五〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「済す」の意味・読み・例文・類語 な・す【済】 〘 他動詞 サ行四段活用 〙① 税・課役・料金など、支払わなければならないものを、残らず支払う。完納する。[初出の実例]「我れ一身のみして、而も堪へて済(ナシ)弁(はた)さむや」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)九)「なすべき物のさたなどいひさたして、四五日ばかりありてのぼりぬ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)七)② 特に、借りたものを返す。[初出の実例]「ヲイモノヲ nasu(ナス)」(出典:日葡辞書(1603‐04))「先の世に借りたをなすか今貸すかいづれ報ひのありと思へば」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)初) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例