諸衛(読み)ショエ

デジタル大辞泉 「諸衛」の意味・読み・例文・類語

しょ‐え〔‐ヱ〕【諸衛】

平安時代、左右近衛府・左右兵衛府・左右衛門府総称

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精選版 日本国語大辞典 「諸衛」の意味・読み・例文・類語

しょ‐え‥ヱ【諸衛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「え」は「衛」の呉音 ) 平安時代以降、左右近衛府、左右兵衛府、左右衛門府の総称。いずれも、宮中警護行幸啓の供などの任に当たった。六衛府(りくえふ)。そえ。
    1. [初出の実例]「諸司諸衛は官人舎人とり行ふ」(出典:観智院本三宝絵(984)下)

そ‐え‥ヱ【諸衛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「そ」は「しょ」の直音表記 ) 平安時代以降、左右近衛府、左右兵衛府、左右衛門府の総称。六衛府(ろくえふ)。しょえ。
    1. [初出の実例]「そゑの鷹飼どもは、まして、よに目馴れぬすり衣をみだれ着つつ」(出典:青表紙一本源氏(1001‐14頃)行幸)

しょ‐えい‥ヱイ【諸衛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「えい」は「衛」の漢音 ) ⇒しょえ(諸衛)

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