渡辺芳太郎(読み)ワタナベ ヨシタロウ

20世紀日本人名事典 「渡辺芳太郎」の解説

渡辺 芳太郎
ワタナベ ヨシタロウ

明治・大正期の金属工学者



生年
慶応1年11月28日(1866年)

没年
大正12(1923)年9月23日

出生地
尾張国中島郡下祖父江村(愛知県)

学歴〔年〕
帝国大学工科大学採鉱冶金学科〔明治20年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔明治32年〕

経歴
尾張藩士・渡辺領助の長男に生まれる。大学院を経て、明治20年三菱会社に入社、25年吉岡鉱山副支配人となる。27年退社し、文部省の命で採鉱冶金学研究のためドイツ留学。フライベルク鉱山大学校でレーデブール、ヴィンクラーリヒターの各教授について冶金学を研究。30年スイス、オーストリア、英国、米国を視察して帰国。同年帝国大学工科大学教授となり、採鉱学を担当。同年海軍機関学校教授。36〜38年米国に出張。のち海軍大学校教授、九州帝国大学工科大学教授を歴任

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「渡辺芳太郎」の解説

渡辺芳太郎 わたなべ-よしたろう

1866*-1923 明治-大正時代の金属工学者。
慶応元年11月28日生まれ。明治20年三菱にはいり,25年吉岡鉱山副支配人となる。27年退社して,ドイツのフライベルク鉱山大に留学。30年東京帝大教授,44年九州帝大教授となる。大正12年9月23日死去。59歳。尾張(おわり)(愛知県)出身。帝国大学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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