温川村
ぬるみがわむら
[現在地名]中辺路町温川
東は大川村・小松原村、西は内井川村、南は高原村川合。山麓の緩斜面にある山間集落で、中央を富田川の支流中川が南流する。「続風土記」に「此地皆山高く渓流湍急なるに此所地やや平坦にして川流れ急疾ならす因りて努留美川の称あり」と記される。地名は、村内の春日神社の明応七年(一四九八)一一月吉日付銘の棟札に「栗栖河庄温川里」とみえるのが早い。
天保郷帳に「古者栗栖川村」と注記があり慶長検地高目録の「栗栖川村」(一〇七石余)にあたることが知られる。同目録によると小物成五・五〇二石。元和五年(一六一九)以降和歌山藩田辺領。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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