改訂新版 世界大百科事典 「湯ノ花沢」の意味・わかりやすい解説 湯ノ花沢[温泉] (ゆのはなざわ) 神奈川県南西部,足柄下郡箱根町にある温泉。セッコウ泉,55~87℃。駒ヶ岳の東麓に広がる標高1000mの地にわく。箱根の温泉では最高所にあり,展望のよいことで知られる。明治期に自然湧泉が認められていたが,本格的な発展は1958年に近代的な旅館ができてからのことである。源泉は安山岩の溶岩の割れ目からわき,名称は湯の華を採取していたことに由来する。弁天山,二子山,駒ヶ岳などの登山,阿字ヶ池,精進池,芦ノ湖などの遊覧が楽しめ,付近にはゴルフ場なども設けられている。東海道本線小田原駅からバスが通じる。執筆者:榊原 貴士 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by