湯田原古墳(読み)ゆだばるこふん

日本歴史地名大系 「湯田原古墳」の解説

湯田原古墳
ゆだばるこふん

[現在地名]鶴田町神子 上原

川内せんだい川を北西方にのぞむ標高約一〇〇メートルのなだらかな台地上にある。川内川中流域にある唯一の円墳として早くからその存在が注目されていたが、昭和五三年(一九七八)発掘調査が実施され実態が判明した。墳丘は周辺よりやや小高くなった地形を利用して築造されている。古墳の封土の径は三・五メートル前後、高さ一メートルを測るが、以前はもっと大きかったという。主体部の構造は南九州特有の板石積石室墓であり、板石積石室墓が地下にあるという通念をくつがえす資料となった。石室の径は約二・五メートルを測り、この種のものでは最大級のものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android