日本歴史地名大系 「溝辺郷」の解説 溝辺郷みぞべごう 鹿児島県:姶良郡溝辺町溝辺郷鹿児島藩の近世外城の一つ。始羅(しら)郡に所属し、その北東部に位置した。所属村は麓(ふもと)村(溝辺村)、有川(ありかわ)村・竹子(たかぜ)村・三縄(みなわ)村・崎森(さきもり)村の五ヵ村。なお寛文四年(一六六四)の郡村高辻帳に三縄村は加治木(かじき)郷のうちと注記され、「三国名勝図会」も同村は加治木郷から当郷に編入されたとしている。文禄四年(一五九五)加治木が豊臣秀吉の蔵入地とされ、そのなかに溝辺村・竹子村・崎森村が含まれていたが(同年六月二九日「豊臣秀吉朱印知行方目録」島津家文書)、蔵入地は慶長の役の恩賞として慶長四年(一五九九)一月九日に島津家久に返付された(「豊臣氏五奉行連署知行目録」旧記雑録)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by