枳殻(読み)キコク

精選版 日本国語大辞典 「枳殻」の意味・読み・例文・類語

き‐こく【枳殻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは漢方健胃薬として用いた、カラタチの実をさしていうことが多い ) 植物からたち(枸橘)」の異名

▼きこくの実《 季語・秋 》 〔文明本節用集(室町中)〕

  1. [初出の実例]「さのみとんだるくすりにてもなく候。附子にきこくをくはへたと」(出典:咄本・露新軽口ばなし(1698)一)
  2. [その他の文献]〔雍陶‐城西訪友人別墅〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「枳殻」の読み・字形・画数・意味

【枳殻】きこく

からたち。

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