最新 地学事典 「溶存有機物」の解説
ようぞんゆうきぶつ
溶存有機物
dissolved organic matter
溶存有機物は,土壌水,河川水や海洋水などの天然水中に溶けている有機物の総称。分析操作上は孔径0.2µm程度のろ紙を通過する有機物を指す。さまざまな有機物を含んでいるため,個別の化合物を定量するのではなく,生分解性や水親和性などによって分画して評価することが多い。特に疎水性が強くて酸性官能基を有する画分は,岩石や鉱物の溶解,金属との錯体形成,陸域と水域の移動などを介して,地球表層の物質循環において重要な役割を果たす。
執筆者:谷 昌幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

