滑沢村
なめざわむら
[現在地名]西会津町新郷豊洲
柴崎村の東、笹川流域に位置し、東は樟山村。耶麻郡吉田組に属した。越後街道の脇道の一、陣ヶ峯峠越が東西に通る。同道は柴崎村境で、標高約二〇〇メートルの石坂峠を越える。集落東方の城越山麓には往時中野三十坊とよぶ巨刹があったという。しかし同寺は佐原義連と戦って滅亡したと伝え、近世には樟山村へ向かう道に沿う三十坊の跡地とされる所から古瓦も出土したというが(新編会津風土記)、同所付近では縄文土器が採取されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 