朝日日本歴史人物事典 「滝弥太郎」の解説
滝弥太郎
生年:天保13.4.15(1842.5.24)
幕末の長州(萩)藩の志士。名は厚徳,弥太郎は通称。長州藩八組士滝茂兵衛の子として萩に生まれる。禄高70石。安政5(1858)年松下村塾に入り,吉田松陰に学ぶ。文久2(1862)年,高杉晋作,久坂玄瑞らの攘夷血盟に加わるなど尊攘運動に奔走。翌年9月,河上弥市と共に奇兵隊の総督となり,翌元治1(1864)年2月まで務めた。慶応2(1866)年の幕長戦争では石州口に戦い,功を立てた。明治以後は,長崎,佐賀の地方裁判所判事,大阪控訴院部長,岡山地方裁判所長などを歴任した。
(三宅紹宣)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報