滝波村（読み）たきなみむら

日本歴史地名大系

滝波村
たきなみむら

• 福井県：勝山市
• 滝波村

[現在地名]勝山市村岡（むろこ）町滝波・滝波町・栄（さかえ）町五丁目

滝波川の左岸、九頭竜（くずりゆう）川との合流点に位置し、東は浄土寺（じようどじ）川を渡って勝山城下、西は滝波川を渡って新保（しんぼ）村。村名は、天文八年（一五三九）一〇月一八日の平泉寺賢聖院々領所々目録（平泉寺文書）にみえる。永禄一一年（一五六八）六月二日の高村存秀当知行目録（同文書）には「滝波村堀之内」や「滝波村東上野」と小字名がみえ、「上野」は現存する。

慶長五年（一六〇〇）から福井藩領、寛永元年（一六二四）勝山藩領、正保元年（一六四四）幕府領で福井藩預地、貞享三年（一六八六）幕府直轄領、元禄四年（一六九一）以降勝山藩領となった。

滝波村
たきなみむら

• 福井県：丹生郡
• 清水町
• 滝波村

[現在地名]清水町滝波

大森（おおもり）村の西、城（じよう）山の南麓に位置し、南を滝波川が東流する。古くは志津（しづ）庄に含まれた地。天正一一年（一五八三）四月付の越州七庄内宛羽柴秀吉禁制状（賀茂神社文書）に「たきなミ」とみえる。慶長一一年（一六〇六）頃の越前国絵図に高一九〇・八五一石と記され、以後石高は変わらない。正保郷帳は滝浪村と記し、田方一三六石余・畠方五三石余。正保二年（一六四五）福井藩領から松岡藩領となり、享保六年（一七二一）再び福井藩領となった。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」