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上座 かみざ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

上座
かみざ

社会的地位の上の人の着く席。日本では普通,席の正面,また座敷で床の間がある場合はその前が上座で,入口に近いほうが下座であり,席次は左 (正面に向って右) が上座となる。洋室の場合は暖炉の前が上座,その対面次席で,一家の主人と主婦はテーブルの両端にすわる。自動車では進行方向に向ってうしろ座席の右側が上席左側が次席,中央が末席となるが,主人が運転する場合はその隣りが上席,うしろ座席が末席となる。農家のいろりでは奥正面が主人の席で,向って左側が客座,その対面が主婦の席,土間に近いほうが下座となる。

上座
じょうざ
sthevira

仏教用語。長老と同じ。 (1) 出家後 10年を経過した者の称。 (2) 出家者に対する敬称。 (3) 年長であり,有徳僧侶寺務をする役僧。 (4) 曹洞宗僧階の一つ。

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デジタル大辞泉の解説

かみ‐ざ【上座】

席のうち、最も上位の席。上席。じょうざ。⇔下座(しもざ)
舞台の、客席から見て右の方。上手(かみて)。⇔下座(しもざ)

じょう‐ざ〔ジヤウ‐〕【上座】

《古くは「しょうざ」》上位の席。上席。かみざ。⇔下座(げざ)
修行を積み、教団を指導する地位の僧。
三綱(さんごう)の一。年長・有徳で、寺内の僧を監督し、事務を統括する役僧。
禅宗で、相手の僧を敬っていう語。
曹洞宗の僧階の一。出家得度後に入衆(にっしゅ)したもの。

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百科事典マイペディアの解説

上座【じょうざ】

首座(しゅざ)とも。出家後,相当の年数を経て,衆僧を統率し,導師となる僧。役職名としては三綱の一つ。禅宗寺院では師家(しけ)に対する二人称として用いる。また食堂(じきどう)に安置される文殊菩薩,賓頭盧(びんずる)尊者の像をさすこともある。
→関連項目所司(仏教)

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世界大百科事典 第2版の解説

かみざ【上座】

一つの部屋に同席したときに上位の者がすわるべき場所。どこをその部屋の上座と考えるかは室の配置や構成によって異なるが,一般的にはもっとも奥まった所である。座席の配置が明確に決まっていて,一目で同席者の序列を判断できることは,人間関係を円滑にしてきたといえるが,それがもっともはっきりと示されたのはケの空間ではイロリの座であり,ハレの空間では座敷の席である。イロリでは,土間から見て正面の席を上座とする。この座を横座と呼び,家の主人のみがすわる所とするのが全国的である。

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大辞林 第三版の解説

かみくら【上座】

上座かみざの席。じょうざ。

かみざ【上座】

地位の高い人や客が座る座席。最も上手かみての座。 ↔ 下座しもざ

じょうざ【上座】

( 名 ) スル
〔古くは「しょうざ」〕 上位の座席。また、その座に着くこと。上席。かみざ。 ↔ 下座げざ 「己れ背はいに立ち-す/花柳春話 純一郎
〘仏〙
10年以上修行を積んだ僧。教団の長老。
三綱の一。年長・有徳の者で、寺内の僧侶を監督し、寺務を統括する僧。
禅宗で、修行僧の上位にある者に対する敬称。また、相手の僧に対する敬称。
曹洞宗の僧階の一。出家得度し、入衆につしゆしたが、まだ安居あんごの首座となっていない者。
聖僧しようそう 」に同じ。

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世界大百科事典内の上座の言及

【三綱】より

…寺内の僧尼を統轄し,庶務を処理する僧職。上座(じようざ),寺主(じしゆ∥てらじゆ),都維那(つゆいな∥ついな)(維那)の3者で,所司ともいう。すでにインドや中国南北朝で寺院の統轄者として,上座または寺主,もしくは都維那が置かれた。…

【僧】より

…比丘とは乞食者(パーリ語のビックbhikkhu)の意味で,仏教の修行者が元来,出家・遊行を旨とし,托鉢(たくはつ)すなわち鉢を持って食を乞うて生活する沙門(しやもん)であったことに由来する。修行者はまた,教団内の役割に応じて,上座(大衆を統率する),維那(寺務をつかさどる),阿闍梨(あじやり)(大衆の教育に当たる),和尚(弟子を養育する)等とよばれ,あるいは法師(在家信者へ説法。布教者),瑜伽師(ゆがし)(禅師。…

※「上座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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