最新 地学事典 「漂流岩屑」の解説
ひょうりゅうがんせつ
漂流岩屑
ice-rafted debris
氷山や流氷に取り込まれて海上を輸送され,これらが融ける際に放出されて海底・湖底堆積物中に入り込んだ粒子のこと。IRDと呼ばれることもある。礫サイズの粒子の場合にはドロップ・ストーンとも呼ばれる。粒子は,大陸氷河の崩壊起源の海氷に取り込まれる場合と浅海域で結氷する海氷に取り込まれる場合がある。千年周期の急激な気候変動であるダンスガード・オシュガーサイクルの発端となる大陸氷河の崩壊が,北大西洋海底堆積物中の漂流岩屑濃集層として記録されているのが有名で,ハインリッヒイベントと呼ばれる。
執筆者:池原 研
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

