5万平方キロメートル以上の広大な地域を覆って発達した氷河。氷床ともいう。現在の地球上には南極氷床(約1400万平方キロメートル)と、グリーンランド氷床(約173万平方キロメートル)とがあるが、氷期には北アメリカ大陸にローレンタイド氷床(約1億3000万平方キロメートル)、北ヨーロッパにはスカンジナビア氷床(約660万平方キロメートル)なども広がっていた。氷床の厚さは3000メートル以上にも達し、氷床の表面は基盤の地形とは無関係に、中央が高く平らで周りに向かい低くなる形状を呈する。氷床に覆われていた土地では、岩石が丸く削られた羊群岩やドラムリンとよばれる地形が広くみられ、氷床の末端であった所には長大な堆石(たいせき)(モレーン)地形が残されている。
[小野有五]
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…氷体の存在とその動きが及ぼす浸食作用が氷食である。氷河には大別して山地氷河と氷床(大陸氷河)の二つのタイプがある。既存の河食を受けた山地の起伏に順応して着生した氷河が山地氷河で,その氷食の結果は特徴的な高山地形alpine landformを現出する。…
…
[氷河の分類]
氷河はそれが形成される地形に応じて大きく二つに分類される。一つは平坦で広大な大陸に形成されているもので大陸氷河continental glacierあるいは氷床ice sheetと呼ばれる。もう一つは起伏の大きい高山地帯に形成されているもので山岳氷河mountain glacierあるいは谷氷河valley glacierと呼ばれる。…
…山岳氷河とは対照的に,平坦で広大な大陸を覆って形成されている氷河を指す。大陸氷河とも呼ぶ。現存するものは南極氷床とグリーンランド氷床のみであるが,氷期には,たとえば北アメリカ大陸北部にローレンタイドLaurentide氷床が,北西ヨーロッパにスカンジナビア氷床が存在していた。…
※「大陸氷河」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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