漆垣内村(読み)うるしがいとうむら

日本歴史地名大系 「漆垣内村」の解説

漆垣内村
うるしがいとうむら

[現在地名]高山市漆垣内町

急峻ななべ(七五三メートル)の東南麓、五名ごみよう村の東の大八賀だいはちが川沿いに開けた村。大八賀川沿いの平地肥沃である。大永二年(一五二二)の右馬亮直康知行宛行状(蓮徳寺文書)にみえる東光とうこう寺は村内に地名として残る。慶長一〇年(一六〇五)の飛騨国郷帳では大八賀郷に村名がみえる。大洞おおぼらとともに高付され高四二一石余、うち田方三〇六石余・畑方一一五石余、物成高は一六一石余。同一八年の郷帳では「漆かいと村」として三七六石余。元禄八年(一六九五)検地帳(漆垣内町蔵)では高五九〇石余、田四〇町八反余・畑一〇町余。「飛騨国中案内」では免五割四分五厘、家数九三、うち寺一・神主一・百姓八二・地借七・門屋二。

漆垣内村
うるしがいとむら

[現在地名]国府町漆垣内

荒城あらき川中流右岸の山麓にあり、桐谷きりだに川と十三墓岐じゆうさんぼき川に挟まれる。東は八日町ようかまち村、南の荒城川対岸は蓑輪みのわ村。慶長一〇年(一六〇五)の飛騨国郷帳では荒木あらき郷に属し、三日町みつかまちなど六ヵ村分として高がまとめて記される。同一八年の郷帳では「漆かいと村」とあり、高一七四石余。元禄検地反歩帳によると吉城郷に属し、高一二八石余、田一〇町六反余・畑一町七反余。「飛騨国中案内」では免五割二厘九毛、家数一六はすべて百姓。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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