漆沢村(読み)うるしざわむら

日本歴史地名大系 「漆沢村」の解説

漆沢村
うるしざわむら

[現在地名]浄法寺町漆沢

東は長渡路ながどろ村、北西川又かわまた村、南は松岡まつおか村に接する。「雑書」寛永二一年(一六四四)四月八日条によれば、「浄法寺漆沢別当」が、先規のごとく濁酒三寸と餅一折を城中に持参している。慶安元年(一六四八)六月三日条では、「浄法寺桂清水観音別当・同所漆沢月山別当」が、北上川川除普請人足の免除を願出て許されている。

漆沢村
うるしざわむら

[現在地名]上川村広谷ひろたに 漆沢

広瀬ひろせ村の東に位置する。「新編会津風土記」によれば家数九、西のそでは五、北西の小名館沢たてざわは一で、明和七年(一七七〇)当地に移転、南西の端村せみだいら新田は九で、寛文元年(一六六一)に開発したという。文禄三年(一五九四)七月の蒲生氏高目録帳(内閣文庫蔵)に「漆沢入 七十三石九斗九升」とある。元和六年(一六二〇)の漆木役は漆沢分として六三〇本五分(津川旧記)であるが、老木と風霜害のために未進することが多く、寛永九年(一六三二)には身売り(五人)までして補充している窮状を訴え、残り分の容赦を願出ている(伊藤啓助氏蔵文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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