潦倒(読み)ろうとう

精選版 日本国語大辞典 「潦倒」の意味・読み・例文・類語

ろう‐とうラウタウ【潦倒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ )
  2. 老衰していること。やつれて元気のないこと。また、落ちぶれること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「少年猶亦惜秋苦。何况閑人潦倒時」(出典:江吏部集(1010‐11頃)上・九月尽日惜秋言志)
    2. 「園には潦倒たる翁鋤を柱て農業をつとむ」(出典:海道記(1223頃)市腋より萱津)
    3. [その他の文献]〔嵆康‐与山巨源絶交書〕
  3. 態度や姿がおだやかで奥ゆかしいこと。物事にこせつかないこと。また、そのさま。〔北史‐崔瞻伝〕

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普及版 字通 「潦倒」の読み・字形・画数・意味

【潦倒】ろうとう(らうたう)

しどけなく、うらぶれたさま。唐・杜甫〔登高〕詩 艱(はなは)だ恨む、霜の鬢(ひん) 潦倒、新たに停(とど)む、濁酒の杯

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