潮涸る瓊(読み)しおひるたま

精選版 日本国語大辞典 「潮涸る瓊」の意味・読み・例文・類語

しおひる‐たましほひる‥【潮涸瓊・潮干珠】

  1. 〘 名詞 〙 神代にあったという神宝の一つ。潮をひかせる効力をもつ玉。干珠(かんじゅ)。しおひるに。しおふるたま。⇔潮満瓊(しおみつたま)
    1. [初出の実例]「涸瓊〈潮干(シホヒル)玉〉」(出典:御巫本日本紀私記(1428)神代下)

潮涸る瓊の補助注記

「ひる(干)」は、上代では上二段活用、平安時代以降上一段活用なので、古くは「しほふるたま」とよまれたと思われる。→しおふるたま


しおふる‐たましほふる‥【潮涸瓊・潮干珠】

  1. 〘 名詞 〙しおひるたま(湖涸瓊)
    1. [初出の実例]「若し其れ愁ひ請さば、塩乾珠(しほふるたま)を出して活(い)かし、如此悩まし苦しめたまへ」(出典:古事記(712)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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