知恵蔵 「潮田玲子」の解説
潮田玲子
1983年9月30日生まれ。福岡県苅田町出身。6歳から地元の名門「京都(みやこ)クラブ」でバドミントンを始め、98年に全国中学校選手権女子シングルスで優勝。99年に九州国際大学付属高校に進学し、その年のインターハイで団体戦優勝。2000年冬、アジアジュニア選手権に向け全国の有望選手を集めて行われた合宿で、たまたま小椋とダブルスを組んだのが、ペア結成のきっかけになった。高校卒業後、02年に小椋と共に三洋電機に入社してペアを組み、08年12月にペアを解消するまで、全日本総合選手権5連覇、世界ランク最高6位など輝かしい戦績を残した。2人は実力派の美人ペアとして「オグシオ」の愛称で人気を集め、日本バドミントン協会の広告塔的役割も果たした。07年には2人の練習風景などを収めた公式写真集が発行され、企業のCMにも出演。日本リーグのチケットが完売するなど、バドミントンの新しいファン獲得にも貢献した。09年からは、高校の先輩に当たる日本ユニシスの池田信太郎とのペア「イケシオ」として混合ダブルスを戦い、11年には全日本総合選手権で優勝した。メダルを目指して挑んだロンドン・オリンピックでは、1勝2敗で1次リーグ敗退となった。
(原田英美 ライター / 2012年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報