(読み)レキ

普及版 字通 「瀝」の読み・字形・画数・意味


19画

[字音] レキ
[字訓] こす・したむ・したたる・そそぐ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(歴)(れき)。〔説文〕十一上に「漉(こ)すなり」(段注本)とあり、酒を漉すことをいう。「一に曰く、水下りて瀝たり」とは、滴る音をいう。「瀝瀝」は風の音、また水の流れる音を示す擬声語として用いる。

[訓義]
1. こす、したむ、布でしぼる。
2. したたる、そそぐ、その音。
3. したみ酒。
4. 風の音、水の音、淅瀝(せきれき)。

[古辞書の訓]
名義抄〕瀝 シタタル・ソソグ・タタフ 〔立〕瀝 クシ・シタム・ソソク・ウルホス・タタフ

[語系]
瀝lyek、漉lokは声近く、漉(ろく)は布などでものを漉す意。また濾liaも声近く、水をそそいで洗うことをいう。

[熟語]
瀝液瀝款瀝泣・瀝血瀝懇・瀝酒瀝述瀝觴瀝情瀝忱・瀝青瀝誠瀝胆瀝腸瀝陳瀝滴・瀝瀝
[下接語]
滲瀝・残瀝・淅瀝・絶瀝・滴瀝・披瀝・油瀝・余瀝・淋瀝・霖瀝

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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