淅瀝(読み)せきれき

精選版 日本国語大辞典 「淅瀝」の意味・読み・例文・類語

せき‐れき【淅瀝】

〘形動タリ〙 あわれにさびしいさま。また、風雨落葉などの音のものさびしいさま。
文華秀麗集(818)下・和内史貞主秋月歌〈嵯峨天皇〉「寒声淅瀝竹窓虚、晩影蕭条柳門疎」
※秋立つまで(1930)〈嘉村礒多〉「淅瀝と降り頻った霖雨が霽れ」 〔謝恵連‐雪賦〕

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デジタル大辞泉 「淅瀝」の意味・読み・例文・類語

せき‐れき【××瀝】

[ト・タル][文][形動タリ]哀れで寂しいさま。また、風雨や葉の落ちる音のもの寂しいさま。
「―と降り頻った霖雨がれ」〈嘉村・秋立つまで〉

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普及版 字通 「淅瀝」の読み・字形・画数・意味

【淅瀝】せきれき

秋風雨雪の寂しい音。宋・欧陽脩〔秋声の賦〕異(あや)しい哉(かな)、初めは淅瀝として以て颯(せうさつ)たり。忽ち(ほんとう)して湃(はうはい)たり。波濤夜(よは)にき、風雨驟(には)かに至るが如し。

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