瀬津村（読み）せづむら

日本歴史地名大系

瀬津村
せづむら

• 徳島県：勝浦郡
• 上勝町
• 瀬津村

[現在地名]上勝町生実（いくみ）

福原（ふくはら）村の西に位置し、中央部に山犬（やまいぬ）嶽（九九七・二メートル）がそびえる。その西方に殿河内（とのかわうち）があり、勝浦川本流の源流域として殿河内渓谷がある。寛永（一六二四―四四）前期のものと推定される国絵図に「せづ村」、寛永一五―一八年頃の作製と推定される阿波国大絵図で「瀬津村」と記される。正保国絵図では勝浦山坂本（さかもと）村のうちと考えられ、「勝浦山の内　瀬津村」とみえる。寛文四年（一六六四）の郷村高辻帳では勝浦山坂本村の枝村として記載される。天和二年（一六八二）の蔵入高村付帳では高一七五石余。貞享三年（一六八六）の検地帳（上勝町誌）では高一二三石余、田一六町余・畑一〇町四反余、山畑二町八反余・切畑八町七反余。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」